今になって今年の秋に美帆との個展を企画している。何十万枚のカットから選ぶのは大変な作業であるがこれは美帆との約束事である。彼女には縄でスイッチがONになると色々な顔が出てくる。
艶やかさ、陶酔、恍惚、忘我、悲哀、無念そして子供の様な顔。特にキリシタンの殉教者が拘束された美帆の脳裏を襲うとまるで殉教者に人格を奪われた様に昂ぶる。それは冥府の世界である、それを覚醒させるのも辛いがこの世に連れもどさないことには危険である。俺にとっては黒髪の執着である。写真にとって髪の毛はとても髪質が微量なもので長い髪の毛でさえあれば写真が作れるものではない。その点においても美帆との髪との格闘はダイナミックである。
文:杉浦則夫
撮影・緊縛:杉浦則夫
掲載開始日 2022.6.30 掲載終了 2022.8.4
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今年の秋の美帆さんとの個展、ぜひ実現させてください。先生や美帆さんともずっとお会いできてないですし、東京への遠征も久しぶり、必ず参上いたします。