我々はしろちゃんと呼んでいたが、頭に黒いと苗字をつけた。黒と白。彼女はそれはど激しい性格の女性ではない。むしろおっとりたした性格の女性だ。願望として激しい女に憧れて命名したのであろうか?
初対面の時は5年ほど前の雲海塾のモデルであった。初々しい可憐な少女を思い浮かべる。この時期の女性は心身ともに激変する人がいる。確かに黒いは変わった。そもそも桟敷に出たいという人ではなかった。俺は彼女の現状を立ち入って聞かないが、拘束のパートナーとの接触があった様だ。
それはさておき白ちゃんの背骨のS状は異常なぐらいの曲線美だ。その曲線が美しく出た吊りが2シーンほど撮れた。頭を床につけているから逆立ち腕棒縛り、俺は見たことがない初体験の美しいポーズに仕上がっている。見たこともない絵ズラであるから絵コンテがあったわけでもなく偶然が彼女の体型が作った型である。白いポーズと命名する。
俺はこの様な偶然が作る美しさを見るのを楽しみに45年の時を過ごした。女は魅力に満ちている。時としてブス顔をみせそれが瞬時に妖艶な女を見せる。撮り初めに黒いの涙が見える、それはどんな意味を含む涙かミステリアスだ。
杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2023.3.2・9 掲載終了 2023.4.13
注意:
月額会員サイト「杉浦則夫緊縛桟敷」でのダウンロード作品の掲載期間は四週間です。
掲載終了後は姉妹サイト「緊縛桟敷キネマ館」にて販売される予定となっております。※販売時期は当分先になります。
リンク:緊縛桟敷キネマ館 →
お世話になります。
今月の黒井しろさんの作品、よかったです。
竹を使ったM字開脚での吊りに加え、クリップ責めとバイブ責めのダブルは、昭和58年のころのSM写真を彷彿とさせるもので、最高です。
女優さんの眉間のしわ、半開きの口元も黒井さんの美しさを際立てていますね。
できれば、モザイクの大きさを減らしていただければさらに良い作品になると思います。
杉浦先生、ありがとうございます。いつまでも応援しております。