先日我が社のブエノスアイレスピクチャーズというレーベルでつばきさんの動画を撮影した ー俺はその撮影には参加はしていない。社員と奈加さんの企画であるー その時の奈加さんの感想で「つばきが随分と変わった、拘束感を表すことが出来るようになった」と聞かされた。
撮影の当日は寂しげにやってきた。俺はこの撮影には彼女の表情には出来るだけ指示を出すのを避けようと決めていた。つばきの今があるママに撮ろうと決めた。物語は躾の折檻である。だがそのような物語性よりもつばきのライブ感を撮るのが目的だ。縛り初めてつばきがすぐにスイッチがオンになるわけがなく、ジワジワと縄の圧迫を感じてこそ血流が止まり身体機能の停止は脳の機能を犯し空白の体に悦びのシミを広げるものだ。
昼食時にもっとつばきが縄にのめり込むにはどのようにしたらいいかを聞く。「私を一人にしてほしい。支えも持ち上げるのも要らない」と言う。それは方法だと納得する。縛られる過程を無心で撮り始める。ここに現れるのは被写体と俺の世界。ただ直線でつながる無の時間。この無の中にエロチシズムが生まれるならば、それを観てくれる閲覧者がいればと思う。
杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2023.9.21・28 掲載終了 2023.10.26
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