あかねさんとの撮影は16年前が最初であった、彼女は20歳前後であった。その時も縄に寄り添い縄がかかると崩れる様な仕草であった。彼女と縄の因縁は今も聞いてないが過去に緊縛に魅せられる出来事があったのであろう。
昭和の緊縛の世界が業界の規制と時代の変化にあるモデルによって崩されている、風俗の変化は抗し難いがその反動もあるのか、昭和の雰囲気をもつあかねは緊縛の世界で忙しく撮影されている。
さて俺の現場の彼女は縄を受け拘束の圧力を身に染み込ませていく、すでに空間に漂う霊気、やがて俺は被写体から無音の叫び無色のエネルギーを受ける。あかねの体は拘束されているにもかかわらず軽く崩れている。縄のわずかな軋む音が俺のあかねと対峙するはりつめた神経を揺さぶる。瞳孔を失い恐ろしげな白濁の白眼が俺のフアインダーを襲う。あかねの今日は悪霊との触れ合いか?俺はあかねに身を委ねる。あかねは深く異境の世界に堕ちていく。
この撮影はこれをテーマした。
杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2023.11.16・23 掲載終了 2023.12.28
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