芥川賞の入選をめざす作家が茶びついっぱいに駄作を溜め込むがごとく、俺と美帆で撮っている写真が貯まるいっぽうだ。
俺の計画はそれらの写真を電子bookで発売したり(+縄+想い 美帆)のタイトルでいつか個展を開きたいと撮っている。個展だからといって気取ることはない肩の力を抜いていつもの力で撮影をするがいいのであろうが、それをあえて斜に構えてThe個展写真を撮ろうとしている。これは間違った方向かと自問しながら何か見つける事が出来るのではとあえてそのスタンスで取り組んでいる。欧米の緊縛写真には物語が見えないからつまらないといわれるが、まさに作品ともなるとおおにして耽美的で内容が軽い画像が撮れてしまう、俺にとって今の壁である。
写真の掲載は個展用ではないが容赦を願いたい。
杉浦則夫