今回は久々に三和出版のスタジオを借りての撮影であった。スタジオは医療器具の倉庫の様に多種の器具が散らばっていた。編集部はこれはどの努力をしても本の売り上げは低迷していると嘆いている。売れないから製作費を削られる。昭和のSMセレクトと現在のマニア倶楽部の編集費を比較すると10倍ほどの差があるだろう。
それでは編集部も作りたい本が出来ない。これは我々の業界の悪循環である。お金が無いならば知恵をアイデアで魅力あるものを作らねばならない。先日は昭和の頃からの俺の贔屓筋が集まって懇談を持った。彼らの言い分は写真から伝わる臨場感の欠落を言う。その言い分はよく理解できる、業界の倫理委員会の規定があまりにも厳しすぎる。倫理委員会が同業者ならば自分の首を自縛している様なものだ。その中に若者としては七海さんが参加していた。年配者を前にしてはもっぱら聞き役であった。だが彼女も今の業界に不満を持つ一人である。
このスタジオの階段には床面の明かり取りで気に入りの光線が入っている。そこに昨夜に運ばれた女の図を発案とした。この階にもトイレがあるが手足を拘束された状態では階段を降りていく事が出来ない。現れた男が足の縄を解いてくれてやっとトイレに入るが汚い床に倒され排泄を強制される。無理やりに開かれた股座を見つめる男のあらい息吹きと血走った目がひかる。クリトリスをこの男の技でクンニすれば女に潮を吹かせるのは簡単だが男はそれをしない監禁部屋での後ほどの楽しみだ。だが柱にM字開脚された七海を画伯がクンニすれども潮は吹かず、画伯の腕も鈍ったものだ。その画像を撮り終えて画像のチェックをしていると彼女がそばに来て「これで私は自慰ができる」と言う。それは涙に濡れて涎で汚れた顔が好みらしい。その様なシーンが今回は多く見られる過激な撮影でした。
杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2024.8.1・8 掲載終了 2024.9.12
注意:
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掲載終了後は姉妹サイト「緊縛桟敷キネマ館」にて販売される予定となっております。※販売時期は当分先になります。
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