橋野さんはマネージャーを通して桟敷にぜひとも出演したいとのことであった。そんなことでか彼女は撮影の初めからニコニコとして笑顔でいる。縄のないカットではいいが、拘束されてからも笑顔は困る。だが願いが叶えば辛さよりも幸せ感が勝る様だ。
今回も股間の表現をパンスト越しで撮影をしてみた。今のモザイクのフアンにはハテナと思われるかもしれませんが、1980年代には多く使われた股間の隠し方である。もっと際どいのが濡れた和紙で隠す方法である。濡れた和紙の透け具合を利用して僅かに女の花芯を見ることができる。当時は僅かでもイン毛が見えている写真は掲載ができなかった。それがヘアー解禁となりこの様な細やかな日本的な表現手法は壊滅した。そして今あるのはモザイク画である。エロ産業において女陰を見たいのは当然であるが、それだけに関わっていると作り手がバカになってくる。単調なオートマチックな仕事に傾く。この様なことを知りながら俺も昭和の頃の様な血の回りのいい撮影をと思うが果たせていない。
楽しそうに撮影を進める橋野ではあるが流石に鏡堂画伯に花芯を弄られては我を忘れて恍惚の世界にのめり込む。ホテル体の全身を快楽に委ねて僅かな呻き声で体をくねらせて忘我の世界に落ちていた。
杉浦則夫
撮影：杉浦則夫 緊縛：HajimeKinoko 助演：鏡堂みやび 制作：杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2021.8.19・26 掲載終了 2021.9.23
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