俺の体力がだいぶ弱ってきた。昨日の撮影を終えて疲れてはいたが、今日は夕方にSFの友人との待ち合わせに出た。英会話が出来ないのに携帯の翻訳機を使っての会話であるから会話は錯乱するし精神的なストレスの多さに体力の消耗がきつい。ほとんど死の淵を歩むがごとくして帰宅する。
池内は物静かな人で少女の面影がある。それで撮影は女学生をイメージした。自虐癖のある女学生の日記。家は壊れかけた貧乏な平家に叔父の保護を受けて住んでいる。寒々とした洋間には薄汚れた明かりがある。少女は今日も叔父の性癖である変態を受け入れるのかと思うとその深みから抜け出せなくなるのではないかと不安だ。孤独な日記。
なんの落ち度もないのに縄で固く縛られて押し入れに閉じ込められた長い時間。遥は冷え込む暗闇の中で尿意の逼迫に焦る、叔父は一向に襖を開けて開放する気配がない。やっと解放されて暗闇から出された時に開放感から遥はついにお漏らしをしてしまう、粗相を見つかりそれをネタに叔父の折檻が始まる。このような少女の哀れな変態日記を撮影したいと思っていたが途中に過激な吊りのシーンが出てしまったのは違和感があった。遥の悲しい内面の描写に入るべきであった。
杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2024.11.7・14 掲載終了 2024.12.12
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