昔、各社の依頼もあって半月間毎日おなじモデルさんを撮り続けたことがあった、爬虫類亭な膜で覆われて悪の蜜を含む女であった。幾度もの挑戦にも女の姿を表すことは出来なかった過去がある。
なぜ何度も同じ女性の撮影をするのかというと、被写体としてその女の要素を撮りきってないからである。
ジュンという女は上品で知的でありながら、反面に暗闇に隠れるように溶け込む生活を好む女の陰をみる。闇のベールを着た黒衣の女とも言おうか。日常で身につけや規律の芯は破壊的な堕落に落ちることはない。
鞭に打たれて皮膚がきれ、血の滲んだ青黒いあざをつけた体を洒落たワンピースでフワリと隠し日常生活を送るようだ。そして闇に紛れ込んでいるだけだ。
厳しい縄筋の間にもっこりと尻の膨らみが眩しい限りだ。光を当てよう。そこは男の好物であり慰めを得る美しさ。今回もある一瞬に感動を得る瞬間を見たが、やはしその臨場感をカメラは捉えていなかった。カメラが捉えることができない空気感であろうか?
文 杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:蒼木樹里 助演:河辺匠 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2019.7.18・25 掲載終了 2019.8.22
杉浦則夫緊縛桟敷 掲載内容
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