3箇所での撮影を掲載した一つはロケハンで宿泊したホテルで。冬であった海岸では風が強く砂嵐がひどく閉口した。だが近くの数機の電力風車が曇空に白い羽をゆっくりと強い風を受けて回る様は美しい。
古墳の貝塚にも立ち寄った。そこに風葬に使われた様子の横穴を見つけた。小さな道の脇の5メートルほどの崖に数カ所の横穴があり、覗いてみると穴に添って2箇所の人が横たえる様な箇所がある。死者を安置したものと思う。この日の翌朝での撮影である。眠いのを我慢して窓辺からさす光での撮影である。この時の印象に残るカットは窓の向こうを見つめる美帆の後ろ姿であった。人は後ろ姿の肩で人生を語ると言う。緊縛も後ろ姿で表現できてこそ価値がある。
もう1箇所は春の午後の光で俺の存在を無視して縄と戯れる美帆をとった。美帆は縄の圧迫から解放されて縄の感触と匂いを好きに任せて肌に感じている。大きくまたを開いている。ペニスを欲しがる姿であろうか。違う!花陰に縄の残照の圧迫感を集めようとしているのだ。乳頭が起立して白い肌が光に照らされる。陰った股間に滴が流れた。やがて大きく体をうねらせて絶頂感に悶えた。
杉浦則夫
撮影・緊縛:杉浦則夫
掲載開始日 2021.9.30 掲載終了 2021.11.4
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