久しぶりと挨拶を交わした。桃瀬がすっかり痩せた面持ちでいた。もっとやわらかな顔立ちを求めて望遠レンズを使用して顔を撮る。噂によると今年で業界を引退するとのことです。お疲れ様でした。
最初は赤のワンピースに黒のパンストでと指示を出す。衣装バックのどこかにまぎれていたのであろう、シームラインのあるパンストであった。足フェチでなくともこれほど男ごころをくすぐる物はない。戦後にはこのラインをめぐっていろいろな話を生んだものだ。それだけにこのシームラインを活かすにはそれなりの脚線美の持ち主にかぎる。踵からふくらはぎ、太ももに美しい曲線を保たないことには興ざめである。そんなラインに気を配りらがら撮影をした。
衣装を衣がえて肘から縛り始めて肩関節を強く絞って縛ると、桃瀬の長い腕が胴廻りからにょっきりとあまって出ていた。厳しい縄に緊縛美を見た。この長い腕が高手小手のW字をみごとに作る。1年ほど前の撮影ではかなりの気配りで撮影をしたが、今回はまったく配慮をすることがなくキツイ責をする奈加緊縛師であった。このような一線を越える撮影になるとスタッフのアイデアがポロポロと出て激しさをました撮影日でした。
文 杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2018.12.6・13 掲載終了 2019.1.10
杉浦則夫緊縛桟敷 掲載内容
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