塩見さんは和服と洋服で以前に撮影を済ませた。今回は寝巻きを使用してみた。床の中の姿を想像すれば寝巻きはそこはかとなく色気を作る。
そこに縄の暴力が加われば塩見の色気が鮮やかに出るだろうと企画した。ところがであるリアリテイを追求するならば湯上りの女はスッピンであるはずだ。塩見のチャームポイントは唇の厚ぼったい鮮やかな紅色だ。メイクさんと協議したが紅色を使うことにした。
荒々しく開かれた裾から卵肌の太腿が縄の締め付けでほのかの色をつけている。縄を求める塩見の花茎は快楽に濡れている。みつに濡れたとき色の花茎が男の手で開かれる。流石に羞恥でのけぞる女の紅色の唇が震えた。吐息が漏れる静まり返った寝屋に男の煙らす紫煙が広がる。
杉浦則夫
撮影：杉浦則夫 緊縛：奈加あきら 助演：鏡堂みやび 制作：杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2021.9.2・9 掲載終了 2021.10.14
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