浮世絵師鳥居清長の描く女のしなやかな曲線。ひらりと風にめくれる赤い湯文字の間に白い足首を覗かせる8頭身の悩ましげな女の姿に重ねて撮影をしてみた。
絵画をコピーするとどこかに違いが生まれて上手くいかないものだ。それでも大木の出張った木の根の足場が悪いところで高宮はバランスを保ちながら懸命だ。木の根を踏み外しては元の姿を立てなおそうといじらしい。崩れて乱れて吊り縄に寄り添ってくれ、
壊れてこそ美がそこに生まれるのだ。一枚のカットを取ろうと臨んだのであったが、2時間ほどを費やした。
昼食の雑談で脱毛美容の話になった。車内広告で1回1000円などと見受ける。下の毛もそんなお金を払えばいいのかと聞けば、とんでもないことで完璧に脱毛するには50万はするそうだ。最近はそんなモデルを見かけるが、彼女たちは50万もの資本投下をしてあるのだ。楽ではない。
花芯をクリップでつまんで開いて苦痛と羞恥責めに入る。このクリップを大陰唇に挟むのであるがわずかなはさみ具合で痛みが違う。肉を深く挟んだ方が痛みが少ないらしい。この扱いは奈加さんが心得たもので失敗がない。それでも高宮にとっては痛くて恥ずかしいのであるのに変わりがない。
メイクさんが衣装を裾引きにこしらえてくれたのはまさに清長の美人がだ。
文 杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
載開始日 2020.4.16・23 掲載終了 2020.5.28
注意:
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