月乃悠

ひさびさにHajime Kinokoくんに縛りを依頼できた。彼に群がる女の数は驚くほど多い。先日のKinokoくんの「縄あと」展を観にでかけたが、驚くなかれ会場をあふれて場外に若い女性がたむろする。個展においてこのようなことが起こるのは前代未聞だ。

そんな彼から桟敷に出たいという女性がいるがと連絡があり。お願いをしたしだいである。
月乃悠さんはモデルとしての見識がよくできた人のようで、撮影までの一月を急ピッチのダイエットにはげんでくれた。色白で豊満な体に美乳の熟女さん。新緑と鮮やかな朱の襦袢の色彩をねらってみた。色白の頸が新緑の照り返しでうっすらと若草いろに染まっていた。今日の撮影の成功をうかがわせる艶やかさをたたえている。今回はもう一人鏡堂雅画伯に協力していただいた。かっては酒で体調を崩したが断酒して１０年ほどになるらしくすこぶるお元気である。
ここでは朱と緑に白い肌の乱れが作る艶やかなエロスを求めて、悠の狂い咲く様をおってみた。肉ずきのいい太ももを赤い襦袢にくねらせる熟女の股間からわずかな雌の香りがたちのぶってきた。画伯もそれを嗅ぎおよんだようで股間を責める手元が遊んでいる。
KINOKOくんの縄はかなりしっかりと結ばれるタイプであるが、悠はとろける様に縄を受けている。拘束具のアームザックのように両腕を固く縛った腕の下からのぞく雪肌の尻、それにこのカットは肩から腕にかかる一本の縄とウエストにかかる縄が絶妙に緊縛美をつくっている。
文　杉浦則夫